アメリカのワイン生産量は、フランス、イタリア、スペインに次いで第4位で、ワイン消費量は、フランス、イタリアに次いで第3位になったワイン大国です。
ワイン消費量の拡大と共に、現在ではほとんどの州で多かれ少なかれワインが造られるようになりましたが、約90%はカリフォルニア州で造られ、ワシントン州、オレゴン州のワイン生産量は拡大しつつあります。
カリフォルニアでは、太平洋沿いの1200m級の海岸山脈をこれより160~200km内陸に入った3000~4000m級のシェラ・ネヴァダ山脈が、太平洋と共にワイン産地の気候形成に影響を与えている。
太平洋の冷たいカリフォルニア海流の影響で、一般的には海に近いほど冷涼で、内陸に行くほど暑く乾燥した気候となる。
冷たい海流から発生する冷気や夜間に発生する大量の霧は、明け方から海岸山脈の峰の間や渓谷を伝って内陸へと流れ込み自然のクーラーの役割を果たすため、朝から昼頃にかけての気温上昇は非常にゆっくりしたものとなり、昼夜の気温差も大きいため、ブドウはゆっくりと熟成し、力強いワインが生まれる。
ワシントン州は、フランスのボルドーやブルゴーニュと同じ経度にあり、夏の日照時間は平均17.4時間とカリフォルニアより約2時間長い。
昼夜の気温差が大きいため、酸がしっかりとして風味の豊かなバランスの良いワインが生まれる。
オレゴン州は、カリフォルニアとワシントンの間にありブドウ生育期は温暖で穏やか。
特徴として小規模生産者が多いことや全米で最も厳しいラベル表示法を実践していてアメリカを代表する良質のピノ・ノアールを産する。
ワイン造りの名実ともに中心で、南北に細長く伸びる太平洋岸の地域のカリフォルニアを中心に、良質なワインが数多く作られます。
果実味豊かでミネラル感もあり凝縮された味わいのフルーティな辛口ワインを数多くつくっています。